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一倉 宏

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2009/12/26 (土)
日々のソネット #1

プロバイダの話じゃありません。

「十四行詩」という意味のソネット(sonnet)です。
日本の詩人では、立原道造の作品群が有名です。
若い頃の谷川俊太郎さんの名作もあります。

この形式を借りて、ときどき書いてみます。

 さびしさの種

 メールは好きじゃないんだよ ほんとうは
 電話で話す習慣さえ なくなってきたね
 もう2年も会っていないじゃないか 僕たちは
 返信が往復しても どこかに さびしさの種

 「メールをありがとうございます」 こちらこそ
 電話だけでも 声を聞きたかったんだけどね
 「きっと会いましょう」と 返信を送る 来年こそ
 「飲みたいです」 せめて 一年に一度ね

 なんとなく こんな文体になってしまう
 なんだかていねいに どんなメールも同じように 
 それで 眠くなってきて パソコンを仕舞う

 どうしているかな あの盛岡の姉妹
 夜更けにお酒を飲んで いつだってこんなふうに
 また 酔っぱらって 眠くなってしまい

もともとはヨーロッパの詩型ですから。
それにならって「韻」を踏んでみることにしました。

 今日のソネット(自己評価・☆5つで満点)
 ☆☆☆☆
 「・・・はじめてにしては、うまくいったかも。
  いずれ韻が苦しくなるのは、わかりきってるけど」