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一倉 宏

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2016/11/07 (月)
母と語呂合わせ
おそらく小学の3,4年頃とか、記憶の彼方の話なのだけれど。
おそらく図書館で借りた「少年探偵団」あたりがきっかけだったか。

「江戸川乱歩」の名前は「エドガー・アラン・ポー」のもじりなのだ
という話を母から聞かされ、とても感銘を受けた・・・というより
子どもごころにも「面白い!」と思ったから、憶えているのだろう。
それだけじゃなかった。
「二葉亭四迷」というひとは、父親から「くたばってしめえ」と罵られ、
それは文学(作家)なんて役立たずの道を選んだから、という話も。
(後に知ったのだが、これは俗説だそうだ)

ちなみに、高校生になって、渋女高の文学少女たち(母の後輩たち)に
エドガーやアランが出てくる「ポーの一族」(萩尾望都)を読むよう
勧められ、衝撃を受けて、感想文を書き送ったことも思い出す。

大学で文学を学びたいと言っても、反対されることはなかったし
それと語呂合わせが無縁でないことも、専攻する万葉集が教えてくれた。

かのディランだって、語呂合わせ、言葉遊びの、高級な天才と思う。

ダジャレじゃない、オシャレな眞木準さんのコピーを再評価しよう。
なんだか遊びがなく、ちょっと息苦しい、広告界のためにも。