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一倉 宏

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2013/06/30 (日)
詩とクルマ 〜 TOYOTOWN の PARKING にて

 TOYOTA_TOYOTOWN

新聞30段の広告、CM「駐車場篇」の舞台は、
TOYOTOWN(近郊のマーケットなど、という設定の)駐車場。
初代クラウン、初代パブリカ、初代コロナ、そしてS800・・・
往年のトヨタの名車・旧車が登場しています。
TOYOTOWNを、あくまで無国籍風にする「キャスティング」なのですが。

ときめきました。
当時、小学生だったの私の「憧れの職業」は、クルマのデザイナーでした。
実家前の県道を走る、すべてのクルマの名前を言えました。

けれど。
十代のなかばに「詩というもの」に出会って。
「詩は、スポーツカーと同じくらいに、かっこいい」
あるいは、
「詩は、スポーツカーより、美しい」
と思ったのが・・・ そもそものはじまりでした。

詩とクルマ、ことばとデザイン。

クルマ好きとしても知られる谷川俊太郎さんが、むかし言ってたこと。
「インダストリアル・デザインには、いまでも未練がある」。
ミナペルホネンの皆川さんは、デザインのコンセプトを、
あらかじめ「詩のようなことば」で書いているみたいだ。
そして、ピニンファリーナ(フェラーリで有名な)も、
「よいデザインは、絵ではなくことばで表現できる」と言ったとか。

それは、ことばとデザインの「ハイブリッド」かもしれない。