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一倉 宏

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2017/11/03 (金)
キューピーの新聞広告から
  いちど "ヤキメ" をつけると秋だ。

 すき通る空気。むかしは夕方に枯葉を集めイモをやいたという。
 今ごろ、パリの街では栗をやく匂いがするという。
 バケットにマッシュドパンプキンをもりハーフをかけてトースターでやく。

 いい匂いです。==卵のコクもやけました。

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きょう掲載された「キューピーハーフ」の新聞広告。

このキャッチは、モダニズムの詩のようだ。

「焼く」「匂い」を、「秋」の季節感だと言い切る。
確かに。そうかもしれない。なんて新鮮な季語の発見だろう。

けれど、絶対に「サンマ」は出さない。
思いはパリの街角に飛び、バケットにパンプキンとマヨネーズ。

うーん。やっぱり秋山さんだ。