今年1月、信州は小布施で発見された小林一茶書状の句。
猫の子が手でおとす也(なり)耳の雪
「耳の雪」! 「手でおとす猫の子」!
画が浮かびます。そして、こどもにもわかります。
これは大発見。そうとうの名作ではないでしょうか。
『ねこ日記』を書いた私だからいうわけではなく、
「ねこみみ」が入ってるから現代的だというつもりもなく。
いい。きっと、時代も国境も越えて、いい。
小学校の「こくご」の教科書に載せるべきです。
有名な「やせがえる」より、ずっといいと私は思います。
心から信濃の雪に降られけり
一茶のこの雪の句が大好きでしたが、それよりもいいなあ。
今夜は、教え子のコピーライターたちとの句会。
なのに「耳の雪」が頭から離れず、苦闘中。