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一倉 宏

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2010/04/01 (木)
坂本真綾への贈りもの

15周年、30才の誕生日の坂本真綾ライブ「 Gift 」@武道館。
150ページもの大型パンフレット「 0331 」をつくっていて
私はこの日にちなんだ書き下ろしのショートストーリーをプレゼントしました。

 スペースロードで捕まえて
 The Catcher on the Space Road

われながらなかなかよい出来のしろものなのですが
さすがに本日の限定販売物なので公表は控えます。
いずれはまた載録しましょう。

真綾とは・・・かれこれ10年くらいの「淡くも長いつきあい」。
いくつかの詞を提供してきましたし
ラジオ番組「 Tokyo Copywriters’ Street 」で朗読もしてもらっています。

彼女の一般的な肩書きは声優、女優、歌手ですが
私が出会いの最初から直感的に身近に感じた理由といえば
「ことばで表現する」ということへの「強い意志」でした。
私は彼女自身の詞を、その意志のかたちを、とても評価します。
たとえば初期の「 I.D.」、そのタイトル、そのコンセプト。
たとえば「 03 」、その「朝が来れば目覚めるだろう 眠る前と同じかたちで
夢の出口はいつでもひとつ 必ず此処へ帰ってくる」というフレーズ。
去年の「 蒼のエーテル 」も、本日初演の「 everywhere 」の詞もよかった。
・・・坂本真綾と菅野よう子と私の親和性は、はじめからあったと思う。
ウマ、または、宇宙があうと。

やっぱりスペシャルゲストで登場しました、菅野女史!
菅野のピアノで、はじめてライブで聴いた「 夜明けのオクターブ 」
そして締めはCMソングの「 バレンタインにチロルチョコ 」
まさか、武道館で聴けるとは、ね。
一万人の「おおー!」という大歓声につつまれて。
いやいや、あのバレンタインは名曲、名唱です。
たった30秒の曲を i-Tune で購入してくれたひとがたくさんいて。

いろいろ思い出深い(娘のような)真綾のバースデイ@武道館。
余韻を抜け夜桜の靖国通りへと左折した頃、ちょっと泣けそうでした。