かたや菅野よう子、かたや中川俊郎。
このふたりに出会い、仕事をし、交友をもてただけでも
私の人生はなんてラッキーなんだろうと思います。
だって、ほんとうに「天才だ!」と思えるひとと出会えること自体が
そうそうあるはずもないのだから。
菅野よう子に驚いたのは・・・
ある仕事を依頼して「それでどんな曲にしたいの?」というので
「キュートでカワイイけど、でも音楽性高く」くらいの意味で
「そうだなあ、リッキー・リー・ジョーンズの伴奏を
グレン・グールドがやってる感じ」なんてふざけたことを伝えたら
まさに!そのとおりのデモがあがってきて。ほんとうに腰が抜けた。
さすがに高尚すぎたので平身低頭して仕切り直し
シンプルに「かわいく」してもらったのが、ミヤギテレビのテーマソング。
そして、中川俊郎さん。(きょう、ひさしぶりに会いました。)
ジョン・ケージに認められた現代音楽の作曲・演奏家でありながら
ご存知、数々のCM曲の名作もつくってます。
たとえば、United Arrows のCMソング 〜 「 Cocoloni Utao 」〜
叙情的なAメロ〜Bメロでうっとりさせた後に・・・なんと!
AメロとBメロが同時に演奏される展開、それを「右手左手で同時に弾く」
中川さんを見たとき・・・この僥倖を感謝せずにいられませんでした。
(この曲に詞をつけさせてもらった、幸運にもまた。)