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一倉 宏

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2010/08/31 (火)
路上で声をかけられるということ

この夏のある日。

終電車を降りてタクシーを待っていたら。
「一倉さんですよね?
 斉藤和義のファンです。
 おつかれさまです」
・・・と、声をかけてくれて去っていった若者がいました。
背の高い、スーツを着た30前後の。

彼もまた、終電車の乗客だったのでしょう。

こんなとき、なかなか咄嗟に答えられなくて。
もし・・・この blog を見てくれることがあったら。
あのときいえなかったけど、僕もこういいたかったんだ。
「おつかれさま!」

 一日に何度も繰り返す そのことば
 もしかしたら「こんにちは」よりも 多いくらい
 そのひとの疲れに「お」をつけて 「さま」までつけて
 「おつかれさまです」と声かける ぼくらの日々

 やさしくて強くて 一生懸命で
 生きることはただそれだけでも 大変で
 その愛も仕事も大切で 頭をさげて
 「おつかれさまです」といいかわす ぼくらの国

「おつかれさまの国」 斉藤和義