萩原恭次郎 1899〜1938
「詩とコピーと群馬」と題した講演(@上毛新聞社)にて
萩原恭次郎とその作品について触れました。
同時代、同窓(旧前橋中学)、おまけに同姓の・・・萩原朔太郎にくらべて
地元の群馬でもあまり語られることは少ないと思います。
詩集のタイトル『死刑宣告』。ダダイストからアナーキズム運動へ。
・・・と、貼られたラベルから、敬遠する向きも多いでしょうか。
そろそろ別の視点からの評価もあってしかるべきと思います。
この視覚的な、このタイポグラフィカルな構成はどうでしょう。
しかも、活版の時代に!
グラフィカルなことば、絵になることば。
たとえば葛西薫さん、あるいは服部一成さんの仕事。
そして、何年か前に、あの秋山晶さん/細谷巌さんが
キューピーの新聞広告で、まさにこれに近い、いわゆる「構成主義」的な
試みをしていたのを、私はちゃんと憶えています。
そして、斉藤和義の名曲「幸福な朝食、退屈な夕食」の文体も思い出す。
・・・恭次郎、なんてモダンで、ロックで、パンクなんだ!
群馬(北関東)が生んだ、ローリング・サンダー・マイナーポエット!