こんなことしかいえない
神はサイコロを振らない
天国のアインシュタインはいまもそういっているに違いない
21世紀になっても地震はまだ予知できない
そのためのデータも予算も 科学の進歩も足りない
サイコロを振った出た目が 東北 だったんじゃない
君がそこにいて僕がそこにいなかったのは偶然じゃない
だけど僕らはその必然を知るすべを知らない
きょうの天気予報の 雨 は当たる でも心配はつきない
僕が君に伝えたいのはいいわけなんかじゃない
誰だって自分さえよければいいと思ったりはしていない
歯がゆくて情けなくて口惜しくてしかたがない
その思いを左ポケットに 右手に傘をさしてゆくしかない
どうしてこんなことになったのか 知りたくてしかたない
だけどこれだけは知ってる 神はサイコロを振らない
半年以上あけて、ひさしぶりのソネットです。
まさに、こんなことしか書けない、ライトバースになりました。
昨年、仙台の詩人、秋亜綺羅さんからのおすすめがあって
学生時代以来の「詩を書く(寄稿する)」というチャレンジをしました。
書いた詩のタイトルは「詩の書きかたを思い出す」。
季刊誌「ココア共和国」は、2ヶ月遅れで無事発刊されました。