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一倉 宏

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2011/11/16 (水)
アーサーさん と 詩人の役割

先週末は、詩人のアーサー・ビナードさんと
京都インターナショナルアカデミーにて、対談形式の講義。

「斉藤和義はすばらしい。
 ことしの紅白歌合戦には、かならず出場すべきだ」と、彼はいう。

アーサー・ビナードと斉藤和義。
このふたりの、敬愛する詩人にして友人には
ことし偶然にも、ある共通点が生まれてしまいました。
それは「原発」をめぐる、発言者、メッセンジャーと見なされていること。
そしてふたりとも、なにも、こんどはじめて言い出したことではなく。
そしてふたりとも、政治的な、思惑ある活動家でもなんでもないということ。
ただ、詩人である、ということ。それに尽きます。

アーサーさんはいった。
「だれかを、なにかを恨んでいるのではない。
 恨みではなく、ただ、いのちを愛しているだけだ」。

 ウランではなく いのちを愛しているんだ
 恨んではいない あなたを 愛してると歌ってるんだ
 その歌を ちゃんときいてくれ
 
 アーサーはいう 王様は裸だと
 アーサーの名をもつ あなたに それをはっきりいえるのは
 こどもと 詩人だけなのだから

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