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一倉 宏

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2012/05/03 (木)
憲法前文を詩のように

 私たち 日本国民は決意する
 正当に選挙された国会における代表者を通じて行動すること
 私たち自身と私たちの子孫のために
 諸国民との協和による成果と
 わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保すること
 政府の行為によって再び戦争の惨禍を
 起こさないということを

 ここに 主権が国民に存することを宣言し
 この憲法を確定する
 そもそも国政は 国民の厳粛な信託によるものであり
 その権威は国民に由来し
 その権力は国民の代表者がこれを行使し
 その福利は国民がこれを享受する
 これは人類普遍の原理であり
 この憲法はかかる原理に基くものである
 私たちは これに反する一切の憲法
 法令及び詔勅を排除する

 私たち 日本国民は 恒久の平和を念願し
 人間相互の関係のための崇高な理想を深く自覚する
 平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して
 私たちの安全と生存を保持しようと決意した
 平和を維持し 専制と隷従 圧迫と偏狭を
 地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において
 名誉ある地位を占めたいと思う
 そして 全世界の国民が 
 ひとしく恐怖と欠乏から免かれ
 平和のうちに生存する権利をもつことを確認する

 すべての人類は いづれの国家も
 自国のことのみに専念して他国を無視してはならない
 政治道徳の法則は 普遍的なものである
 この法則に従うことは
 自国の主権を維持し 他国と対等関係に立とうとする
 各国の責務であると信じる

 私たち 日本国民は 
 国家の名誉にかけ 全力をあげて
 この崇高な理想と目的を達成することを誓う

 *意味が変わることのないと思われる範囲で
  区切ったり、倒置・改行したり、若干の表記・表現を変えてみた。
  そういう形式、技術上の工夫で
  どれだけ意味がつかみやすくなるかの実験として。

  この前文を「悪文」と呼ぶひともいます。
  (テストに備え暗記するのにも苦労しました)
  まずは一文が長い。冒頭の1行が、いきなり150字。
  けれどもそれは表現技術上の問題であって・・・
  内容の「良い悪い」は、また別の問題です。
  
  もしも、これをもっと意訳すれば・・・
  もうほとんど、ジョン・レノン、あるいはマイケル・ジャクソン
  エリック・クラプトンの名曲のメッセージと同じに思えてきます。
  私たちはそうような「理想主義的」な憲法を持っています。

  憲法記念日に。あらためてそう思う。
  

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