富士よ 5月の朝の 新幹線の車窓に 雲も まだ冠雪はなかば残り たなびき 近づいては 遠ざかるあなたの ああ なんて美しい姿かと あらためて 気づかされたこの驚きも すでに涙もろい50代の 初夏を迎えるある日 つかのま流れゆく時の 愛おしさだろうか