本プロジェクト(筑波大学の特別講座)のスタッフのひとりで、
アートディレクターのNさんの作品。
えんろ つくはに まなひ
こいへおち
よあけのそら
かたさすり ねむ
うるわしゆめ
ほれてきをもみ
ふと やせぬ
女性らしい美しい作品です。
この作例を借りて、ルールの説明をしたいと思います。
「現代かなづかい」の「かな」46文字(あ〜ん)を
1文字ずつ全部用いて詩文をつくる。
これだけなんですけど。
いちばん気をつけていただきたいのは
「こひ」とか「うるはし」といったような「旧仮名づかい」の
混じってしまう場合があることです。
これは、口語短歌を除く現代短歌がいまも「文語体」、
旧かな表記が多いことに関連しているのかもしれません。
しかし、こちらは「いろは歌を現代的に」というのがもともとの
コンセプトですので、現代かなづかい、口語体でお願いしたいです。
「文語・旧かな」派がいてもいいとは思いますが、
その場合は「新旧を混用しない」ことが大前提となるはずです。
で、この場合。
「つくば」の「は」、「まなひ」を「ひ」の清音表記は
・・・旧かなルールだったら、OKなんだけど。