仙台の詩人、秋亜綺羅さんにふたたび声をかけていただき
季刊『ココア共和国 vol.10』のために「詩」を書きました。
水月の日記
水月1日 白曜日
庭のタチオカザレノのつぼみがふくらむ
今年はじめて青い風が吹いた 青度が15度を越えた
自光提灯のデザインはまだ決まらない
夜はセデノ78くんと猫待町へ 雨柳魚のお曲げ蒸がおいしかった
(略)
水月7日 赤曜日
ガシオトーリくんに誘われて アクアタワーに行く
水深7000Kあたりの深海店で 新種の変紋鱈を刺身で食す
ブルーワインによく合う 帰りにガシオトーリくんに求愛された
ガシオトーリくんは 名前をポンK6グーに変えるらしい
・・・というような、変な詩を載せてもらったのですけど。
「招待★詩」の巻頭を飾るのは、池井昌樹さん。
その、略歴をみて、ぴんときました。
「あ、このひとには会ったことがある」
その昔、学生時代に。
草野心平さんや吉原幸子さんに会いに行った『歴程』のセミナーで。
「日本で詩集は売れない。
詩人は食べられない。
でも、僕は詩人になるんだ」
と、熱く語っていた、たしか2つ3つ年上の。
まちがいない。37年前に会った、あのひとだ。