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一倉 宏

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2011/09/17 (土)
ラブソングに違いない

newrelease012

斉藤和義の新アルバム情報が公開されました。

いやいや、やっぱり、さすが、斉藤和義。
「怒りの歌ばっかり」「ラブソングの気分じゃない」と言ってたけど。
震災の2日後につくったという「ウサギとカメ」にしても。
「雨宿り」や「おとな」にしても。
どんなに怒ってても、人肌のあたたかさのある、ラブソングだなあ。
私はこれを聴いて、暗い気持ちじゃなく、その反対の気持ちになる。
安っぽい「希望」や「きずな」の歌よりも、ずっとずっと。
(「虹が消えるまで」高崎卓馬作詞 〜 小泉今日子に提供した
  映画「ホノカアボーイ」主題歌のセルフカバーも収録してます。
  この海辺の街の、人生の歌も、いま聴くと、じんとくる。)
 
思い出したのが、サイモン&ガーファンクルの『ブックエンド』。
「アメリカ」「ミセス・ロビンソン」「冬の散歩道」などを収録。
公園のベンチに座る老人をブックエンドに見立てた「テーマ」を繰り返しつつ
全体のコンセプトを暗示したという、先駆的な名アルバムでした。
暗いし、ちっともラブは出てこないし、だけど・・・ラブソングなんだ。

 あなたが 1968年のアメリカを探したように
 ぼくらは 2011年の日本を見つけにいこう

11月スタートのツアーも、たのしみです。



  1. くりん より:

    はじめまして。
    読んでて・・・どんどん目の中に湖がたまっていき困りました。
    「怒りモードが今の気分」って和義氏は語られていたし、
    そうなんだよね・・・って分かってはいるのですが、
    なぜだか今までのように、せっちゃんの新しいアルバムを
    ワクワクしながら指折り数えて待ってる自分ではありませんでした。
    震災後・・・いろんな感情に揺れ、今はただ・・・
    優しいラブソングにだけ触れていたくなっていたのかもしれません。

    やっぱ、斉藤和義なんだよな。
    やっぱ、斉藤和義だもの。
    今までず〜っと、せっちゃんの何を聴いてきたんだ私!!!

    『ブックエンド』の曲が、ツーンと懐かしく胸の奥に聴こえてきました。
    はい・・・2011年の日本を見つけにいきます♪
    ありがとうございます。

  2. ichikura より:

    くりんさん。
    返信、遅くなりました。

    じつは、私も心配していました。
    「ラブソングの気分じゃない」「怒りのモード」に。

    でもでも、それこそが、斉藤和義らしい「ラブ」でした。
    人間への、怒りと苦しみをともなった、愛の歌だと思います。

    コメントを、ありがとう。
    彼も、私も、あなたも、いま、同じ「時」を生きています。