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一倉 宏

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2011/12/19 (月)
カッコいいオトナの話 #2

つぎの「カッコいいオトナ」は、関谷宗介さん。
川崎徹さんとともに、電通映画社(現・電通テック)出身、CM界の大先輩です。

女性向け就職情報誌『サリダ』の仕事で。
当時、男女雇用機会均等法の成立、女性のめざましい社会進出、という時代。

こんなコンセプトを立てました。

 ♪ 憲法第22条の歌

 憲法第22条「職業選択の自由」を、歌にしてうたう。

これを、どんなCM企画に仕立てるのか。
(当時はまだ珍しかった、女性の)プランナー、Mの企画案のひとつに

 博物館、コンサートホールなどの公共の場で
 若い女性が、突然この歌をうたいだす。

というのがあって。
「それはないだろう」と、すっ飛ばす僕らをさえぎり。

 関谷
 「これは、電通や、映画社の入社試験の答案だったっら
  まちがいなく落第、まっさきにボツだろう・・・
  (そのくらい乱暴な企画、という意味)
  だから・・・ やってみるのは面白いかもしれない」

そして、それを見事に演出していただいたのでした。

カッコいいでしょ?

僕らは・・・経験の長いぶん
じぶんの<経験則>で判断して、仕事をしてます。
どうしても、それは<経験則>に基づきます。

<経験則>を、どれだけ超えられるか。
それは、やはり、イマジネーションの問題です。

あのシーンを、いまも、胸に。