彼は、あの歌「ずっとウソだった」をうたうためだけに
ステージに立ったりはしないでしょう。これからも。
ディランが、清志郎さんが、ある歌をうたうためだけに
ステージに立ったりはしなかったように。
あまりに社会的な反響がおおきかった場合
そのボール(あるいは紙飛行機のようなもの)の送り手は
ある絶対的な「孤立感」に陥らざるをえないのではと心配しました。
あの歌はあっという間に、嵐のような風に乗って運ばれていきました。
運んだのは「支持する」風でも、その後に激しい「賛否両論」が巻き起こる。
覚悟はしていたはずでも、いま彼はぽつりと孤独に立っている。
吐き出した個人の思いが、あまりに社会的なアイコンになってしまったから。
だから、斉藤和義は、いまはノーコメントでいいと思う。
いいたいことがあるとすれば・・・
「え、だって、みんなは何も思わないの? それをいわないの?」
きっと、そういうことだと考えます。
4月中、4回にわたった Ust Live 中継では、たくさんの歌をうたった。
そのひとつひとつが、彼であり、彼の気持ちであるでしょう。
リクエストしたら、この歌もやってくれました。ありがとう。
信じていてくれてどうもありがとう。そのまま一倉さんに。
こちらこそ。
きっと彼なりの葛藤もあって、でも、やっちゃうところ。
そこも斉藤和義らしいと、ファンはみんな、愛していると思います。