ある企画で「歌もの」を考えていたら。
ふと思い出したのは、あの「カール」の名作、名曲でした。
元祖ゆるキャラ、ながら、緻密に計算されたCMと曲の構成。
ーーーほぼ同年代の佐藤雅彦さんの原点も、きっとここにあります。
フルサイズの歌を、ひさしぶりに聴きました。
声に出して喜びながら、目頭はじわっと熱くなった。
山から小僧が飛んで来まして
ハァ 俺らがじゃ
ドカ雪が三日も続き
カラスも行くとこなかんべな
なんて便りもやって来る
いいもんだなあ故郷は
作詞は、高杉治朗さん自身だった、やっぱり。
CM界の巨匠、あのローヤルの「ランボー編」、あの伝説的名作も
私は宣伝部の壁の、16mmフィルムの試写で観たのだった。
それにしても、治朗さん・・・
たしか東京出身で、東京藝大(イラストのひこねのりおさんは同級生)で、
べらんめえ!江戸っ子のはずなのに。
こんなことばの田園世界をつくるなんて・・・すごい。
そして(CMバージョンでは特に)「字余り」気味の部分をサラッと歌う
三橋美智也さんの歌唱センスにも、あらためて感動します。