歌人の枡野浩一くんがプロデュースした
加藤千恵(当時17才)の処女短歌集「ハッピーアイスクリーム」。
傷ついたほうが偉いと思ってる人はあっちへ行ってください
真実やそうじゃないことなんだっていいから君と話がしたい
ゴミみたい朝も学校も教科書もことばも音も公衆電話も
そんなわけないけどあたし自分だけはずっと16だと思ってた
泣くくらい好きだからって泣きそうに好かれるわけじゃなかったんだわ
加藤さん自身は「あとがき」で「いま思えば」と
「高校時代のわたしにしか書けない歌だった」と、いっていますが。
平易な「口語」で(ここでは青春の)「普遍性」が発見されている。
コピーライターのお手本にもなる作品群でした。