「赤」とはどんな「色」なのか。
「黄緑」とはどんな「色」なのか。
それを、科学的にも、詩的にも語ることはできるけれど・・・。
きょうは母校・筑波大学での講演とパネルディスカッション。
ことば 世界と私に架ける橋
という演題で、私の考えを語った後で。
いつものように「ことば(の可能性)を信じる」と言い切った後で。
付属の盲学校(視覚特別支援学校)におられた大先輩のご婦人から、
こんな質問(指摘)をされました。
「ものの形状、温暖などを表わすことばは、触覚により理解可能だが
<色>に関してだけは、どうしても伝えることができなかった。
たとえば<黒>と<白>の違い。
<黒>はピアノの低い音で、<白>は高い音で喩えたこともあるが。
それが理解されたか、そもそも妥当なのかもわからない」
・・・不意をつかれました。
詩人ならどうするだろう? コピーライターには何ができるか?