かなしみのかぞえかた
ひかくてきちいさな かなしみのばあい
たとえば おきにいりのカップをわったさい
ふんぱつしてたのんだ ステーキがまずかったばあい
そのかなしみは いちどだけ かなしみなさい
つぎに ややおおきな かなしみのばあい
たとえば ちょっとしたじこを おこしてしまったさい
しけんとか しあいとか しっぱいしてしまったばあい
そのかなしみは すうかいにわけて かなしみなさい
そして とてもおおきな かなしみのばあいには
たとえば たいせつなひとを なくしてしまったさい
とても そのかなしみに たえられないばあいには
すこしずつ すこしずつ かなしみなさい
いちにちに すこしずつ かなしめばいいから
いちどにじゃなく すこしづつ なけばいいから
自分の肉親をなくしたときに思ったこと。
そして、なくした友だちにもいったこと。
今日のソネット ☆☆☆
あまり韻を感じない。それもいいかも。
大事なことをやさしく語りかけてもらっているような気がしました。
ひらがなの力で。
ひらがなは、ほっとしますね。
比喩的にいうなら・・・
ひらがなは、おかあさんのにおい。 ・・・かな。