(W杯出場選手たちは)
金的を射落とすチャンスと手ぐすねをひいているはずだ。
この例文には、弓の用語からきていることばが3つ入っています。
まず「手ぐすねをひく」。
「くすね」は弓の弦(麻の繊維)をまとめる接着剤のようなもの。
現在の弓道では直接手に(で)ひくことはないのですが、ともかく「準備万端」
という意味で使われるのは、弓の射手の所作からきているでしょう。
「はずだ」の「はず(筈)」。
案外知られていません。筈は、弦にかける矢の末端。そのための溝があります。
弦と矢が「ぴたり合う」ことから、日常会話でよく使ういまの意味に。
そして「金的を射落とす」。
金的は小さな的です。むずかしいです。
私たちも初射会(年のはじめの射会)などでチャレンジします。
写真は一昨年、はじめて射落とした金的。正直いって、まぐれのようなもの。
28m先にこんな大きさの的ですから、ほぼ「光の粒」のように見えます。
「今年はいいことあるぞ」といわれましたが・・・
金的を射落とした、そのこと以上のいいことはなかったなあ。