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一倉 宏

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2010/03/11 (木)
「愛校心」は くすぐったい

topics にも書きましたとおり。

仕事じゃなくて、プレゼントとして
大学のブランディングに関わりはじめました。
適切なことばがなくて、つい「愛校心」なんて使いますが
これはそうとうにこそばゆいです。
「母校愛」は、さらに居心地がわるい。

だけど、あの学校が、私は好きです。

 筑波大学は「新構想大学」と呼ばれ、「開かれた大学」を
 開学の理念として生まれました。旧来の大学のありかたを
 反省し、「学際」そして「国際」化への「改革」を掲げた、
 原点もアイデンティティもここにあります。その後の時代
 の流れをみれば、この理念の予見したものが、いかに先進
 的であったかがわかります。学際化、リベラルアーツ教育、
 産業と学問の連携、国際交流、留学生の受け入れなど、こ
 とごとく時代の求めるところとなってきました。私たちは、
 この理念の先進性、先見性を誇りに思うべきです。
 あえていうならば、私たちは「伝統校」「名門校」の称号
 よりも、新しい、開かれた「先端校」「先進校」の理念を
 選んだのです。東京高等師範、東京教育大学という伝統の
 誇りはいまでも私たちの内にありますが、東京を離れ筑波
 に地を得たとき、誓ったものは新しい「改革」と「挑戦」
 の理念でした。「筑波」とは地名ではなく、その理念の代
 名詞と思うべきです。改革者は改革をやめず、開拓者は開
 拓をやめません。つねに、開かれてあること。みずからの
 改革をつづけ、時代の矢印となること。筑波大学が目指す
 ナンバーワン、オンリーワンとは、最も「未来志向」の大
 学であること、ではないでしょうか。世界と未来に向いた
 TSUKUBA CITYの中枢として。医学・体育・芸術もあり、
 肉体性と感性の領域まで含む人間理解と人材育成を目指す、
 真の意味での総合大学=UNIVERSITYとして。
 筑波大学とは「未来へのフロントランナー」である、と、
 あらためて確認して、この新しい伝統のバトンを、絶える
 ことなくリレーしていただきたいと思います。

          ( 提案の前書きとした「私の考え」)

OBOG、在校生がもしこれをお読みでしたら
topics にあるサイトに、ぜひご意見をお寄せください。

Mくんは「こんなにカッコよかったでしたっけ」
といったけど・・・カッコよくしようよ!