ゆっくり生きることは、
夏の空に浮かぶ、入道雲のようだ。
高い高い空のてっぺんから
地上を見下ろして言う、「それはちっぽけなこと」。
ゆっくりと生きることは、
壁掛け時計の針、そのもの。
あなたを急かしたことなど
いちどもないと、きょうも
同じ速度で時を刻む。
うまくいかないことがあったとしても、
毎日、いろんなことに気づかされながら
ちいさな目標や理想をかかげて がんばれるのは。
あなたのいる、この場所に
戻ってこられるからだと思う。
※この原稿は、TBSラジオ『村上ゆきのスローリビング(毎日曜 18:00〜)』番組冒頭で、過去に放送されたものです。