仕事帰り、 ひさしぶりに近所のコンビニによったら エキゾチック店長が遅番だった。
店長は、その夜も エキゾチックに私を迎え、 エキゾチックに陳列棚を整理しながら客の万引きを監視し、 エキゾチックにレジを打ち、おつりを渡してくれた。 それから、エキゾチックなため息をついた。
エキゾチック店長について、 わたしは何もうらやましいとは思わない。 けれど、あのため息だけは、 何かひとを魅了するものがあるなと思った。