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坂本 和加

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2016/04/01 (金)
赤子の目はいつ濁るか

我が子を抱いてはじめて、

無垢というほんとうの意味を知った。気がした。

無垢というのは、どこまでも清らかに、そのまなこが澄んでいること。

と、マイ辞書を上書きした。

 

そしてあるとき、気づく。

好物のものを、実にゆっくり食べていることに。

おお、賢いねこの子は、ゆっくりたべたらなくならないねえ!

なんて親ばかをかまして、一息つき、ハッとする。

赤子の目は、もはや澄みきってはいなかった。

なにか邪(よこしま)なものが宿っていた。

注意深く観察していたはずの2番目の娘も、

ある日、まったくおなじ風だった。

 

ヒトが、知恵の実を食べるのは、10ヶ月くらい。そこまでは無垢。と加筆。