夏目漱石が学校の先生だったとき、 「アイラブユー」のことを 「月がきれいですね」とでも訳しておけ。 と言ったそうだけれど、 「日本人ならわかるよね」という感覚で 確かなものは、ずいぶん減ってしまったような気がする。
日本人のロマンティックは、 もはや絶滅危惧なのかもしれない。 じれったいものは、 振り返れば、いとおしいものなだけれど。