手書きで宛名を書かれた葉書を受け取ったのだけれど、
裏面には何も書かれてなかった。
差出人もわからない。
あぶってみたらとだれかが言うので、
ネタの写真を撮ろうとしたら、コンロでゆび毛が燃えた。
熱い。
やぎさんゆうびん の歌が思い出された。
そうだ。
もしも私が白ヤギさんだったら、こんなお手紙が欲しかった。
読まずに食べてもなんの問題もなくて、返事さえ書かなくていいタイプのやつ。
でもこの時期のはがきですから。
よく見るまでもなく、葉書は喪中葉書で、
おうち印刷だったにちがいない風。
で、二枚重ねで印刷されちゃった風で、
差出人もそこに書いてあったはず風。しかし真っ白。
お正月がきたら、そのひとのおうちに、
私の年賀状はほっこり届いてしまうのだろう。
でもって「おや? お知らせしたのに・・・」
と、そのひとに思われちゃうにちがいない。
年賀状の来ないお宅の片隅で
目立っちゃうにちがいない。悪い意味で。
ごめんなさい・・・。(おっちょこちょいなのは、
わたしじゃなくてあなたのほうですけど、ふふふんふん)
そんな気分でわたしはことしの年賀状を投函するつもりです。