「旅情」というテーマで、といったら
それはもうたくさんの詩があるとは思うけれど。
萩原朔太郎と、石垣りん、
ふたりの詩人がそれぞれに書いた
「旅情」という詩がとりたてて好きだ。
同じ作品名を持った2つの詩は、
同じ窓から、まったく違う景色を見るようで、
だけれど、どちらも幾度ながめ直しても、
しみじみとよいものなので。
ふと。21世紀をごくふつうに生きている、
わたしの「旅情」は、どんなだろう。
なんて。偉大なる詩人を前に、そんなことを思い。
こちらは詩人じゃないからまあいいか。
こんど、ちょっと探しに出かけてみよう。