寒さのゆるんでくる、2月ごろ。
その木は、春になるとその枝先に、
きいろい、まるい、ピンポン球くらいの
ぽんぽんのような花をつける。
よく見ると、ちいさな花があつまって、
ぽんぽんのかたちになっている。
それがあまりにも、道ゆくひとを応援しているようで、
寒い朝のランニングはわざと「ぽんぽん」付近をゆっくり走る。
わざとゆらして「フレーフレー」も、させてみる。
いったいあの木はなんていう名前だろう。
そう思って調べたら、
「みつまた」という木だった。
いつか社会の教科書にでてた
紙の材料になる「こうぞ・みつまた」の、
「みつまた」がこんなにかわいいぽんぽんの木だったなんて。
だれかにいいたくなるじゃない。