オートバイはクルマとちがう。
夏なら、だるまストーブを抱きしめるようだし
冬の寒さといったら、指がちぎれる、どころじゃなくて。
雨が降れば、屋根もないので、ずぶ濡れになる。
それに、転んだら、たぶんとてもいたい。

そういうサイテーな乗りものに、好きこのんで乗るのだから。
どうかしている。だからなのか。
バイク選びには、お人柄が、出る。
それは、コイビトの選び方に似ている。

最初のコが、どうしても手放せなくて。
修理代もバカにならないのに、２０年近く連れ添ってるひと。とか。
乗り始めは「これだ！」と思っていたのに、
つぎつぎとお相手を変えている、３年目のナントカな、ひと。
レアなバイクを何台も囲って、とにかくはべらかしたい、おじさんとか。
「調子が悪い」「また壊れた」という話をするのが、
うれしくてたまらない、ヘンなひととか。

おもしろいのは結局、みんな遠からず似たタイプのバイクを乗り継いでいて、
それも、似たような人を好きになってしまうのと、どこか似ている。
かくいう私もその辺にブレはなく、同じような
赤いバイクを乗り継いで、いまは、３６歳のおじいさんとお付き合い中。
コンサバで、頼れて、愚痴や文句も最小限のアメリカ系ドイツ人。
求めるのはやっぱり、スリルより安定！　と思っていたけれど。
熱烈交際もいまは沈静化して、多少の刺激も欲しいと思う日々。

1. sakamoto より:

   2010年6月28日 4:49 PM

   つとむさんは、その上をいってる感じでしたね・・・。