ごめん 東京堂 紀伊国屋書店 あるいは 青山ブックセンター いちばん近い 文教堂 すべての 愛すべき 書店たちに (この「べき」は 強い意味だ 辞書の①の意味で そして感情を込めて) ごめんね また やっちゃった つい ポチッと 押してしまった だって 真夜中の 液晶画面で 「明日お届け」 なんて 囁きかけてくるものだから 本と書店と 図書館への愛は 誰にも負けない つもりでいたのに そこは譲れない はずなのに 流されてしまう つい 誘惑に負けてしまう だって 真夜中に 液晶画面で こんな気持ち 情けなさ まるで あの時のようだ 十代の頃 白熱灯のぶらさがる あの本屋で あの雑誌を買った時