人工知能(AI)についての優れた著書もあるM川くんから
「人工知能は小説を書けるか」とのメールが届いたのは3月はじめ。
星新一賞には届かなかったものの、新聞等でも話題となりました。
その作品は、こちらに公開されています。
http://www.fun.ac.jp/~kimagure_ai/results/stories/
ただし、世界観や設定、プロットは人間がつくり
AIは「破綻なく文章をつくる」という部分に限られたようです。
なるほど「破綻なく」は、相当なレベルに達しています。
昨年、たしか Pepper の発売にからめて、「天声人語」は
「人工知能は詩を書けるか」と問いかけました。
・・・書けると思います。
小説よりも、むしろ得意でしょう。
詩は「構文の破綻」を許すし、ずっと「自由」だからです。
・・・それが、いい詩かどうかは別として。
では、コピーはどうでしょうか?
たとえば「さらに、画期的に、旨さと爽快さを両立した」
(というオリエンに応える)ビールの新製品「X」のためのコピー。
書けるんだろうなあ。いろいろなデータを入れて。作例も学ばせれば。
あっという間に。100案どころか、何万案でも。
・・・それが、いいコピーかどうかは別として。
結局のところ、なにが素敵か、なにが面白いか、なにが心動かすか。
人工知能には(まだ?)わからない、その「なにか」の判断こそ
私たち(コピーライターという人間)の仕事になりそうです。