「コピー年鑑 2016」が、無事発刊されました。 いま、あらためて思うこと。 TCC賞に選ばれた「Nobody is right/合唱」篇(earth,music,and ecology)。 https://www.youtube.com/watch?v=1qVXs1X7PPQ 争う人は 正しさを説く 正しさゆえの 争いを説く 2015年、私たちの社会に向けて、こんなメッセージを送ったCMがあった。 ますます排他的で、非寛容で、粗暴な言説が押し寄せる、いまの世界。 審査の時も話題となり、でもこれ、中島みゆきの詞だものなあ、と思ったけど。 しかしやはり、この「歌」を掲げた企画者、クライアントに敬意を送りたい。 考えてみれば・・・コピーライターやプランナーが、ここまでのメッセージを 直接書くのはむずかしいけれど、その想いがこの歌を「発見」したのだった。 いやあ、いま聴くと、さらにしみる歌です。 オリジナルもいいけど、合唱(斉唱)にしたところも素晴らしい。 それも、企画者の手柄だと思う。 もうひとつ。 同じく、賞に選ばれた「1UP」(住友生命)のCMシリーズ、で使われた 竹原ピストル「よー、そこの若いの」。この起用にも脱帽した。 「野狐禅」の時代から、いまどき珍しいメッセージ性をもったアーチストとして 注目していましたが、こんな使い方もあったかと感心しました。 https://www.youtube.com/watch?v=G9YgNxMB9Uo