11月14日、沖縄本島は「雨」との予報。
けれど、そのひとことでは言い表せない体験をしました。
天気を空の表情とするなら、とても豊かな表情があって。
オープンから1周年を迎えた「空の森」クリニック。
手塚貴晴さんの設計による、外と内のつながる開放的な空間。
庭には沖縄本来の、在来種の草木を集めた植栽が美しい。
空には雲の群れが走り、青空ものぞきつつ、雨が降る。
濡れて輝く亜熱帯の常緑に、陽を浴びて光る線状の雨が舞う。
あいにく、どころか、絶好の、雨の日を体験できたと思う。
沖縄といえばつい、青い海、青い空ばかり求めてしまう。
リゾート客ならば、雨の日にはがっかりしてしまうだろう。
けれど今回、雨の沖縄の美しさに、はじめて気がつきました……
佐藤卓さん、手塚貴晴さん、「空の森」理事長の德永義光さん、
村上ゆきさん、糸数美樹さんとの TALK LIVE「いのちと音楽・詩・
デザイン・建築」は、そんな話からはじまりました。
やがて、桜坂劇場のホール内でも聞こえるほどの雨音が。
かなり激しいスコールが、通り過ぎたようです。
「雨に濡れても大丈夫なんです。人間は防水性ですから」なんて
ユニークな建築家、手塚さんの持論も、この日にぴったりで。
第2部、村上ゆき SPECIAL LIVE が終了する頃、
雨上がりの那覇は、濡れて輝く亜熱帯の夜になっていたのでした。
空の森クリニック HP
TED 〜 手塚貴晴「世界に例を見ない最高の幼稚園」