「ことば探し」に詰まったとき。
ついつい助けを求めたくなるのがシソーラス(類語辞典)です。
「もっと他のことばはないか」「なにか忘れている語彙は」と・・・。
日本における最大規模のシソーラスとして
国立国語研究所編『分類語彙表』(大日本図書)があります。
これは、たいへんに役に立つ資料ではあります。
が、私の経験からいえば、逆説的な意味において・・・です。
つまり、この「現代日本語を網羅した語彙表」が教えてくれるのは、
たいていの場合・・・「探しものがない」ということ。
「そんなに都合のいいことば」は、ないよと。
この一大シソーラスにないということは・・・ないんだ。やっぱり。
それを確認する、という意味においてです。
そのブランクにはまるピースがない、ということは、
その表現は、もとから考え直すほかない、ということなんですね。