新聞30段の広告、CM「駐車場篇」の舞台は、
TOYOTOWN(近郊のマーケットなど、という設定の)駐車場。
初代クラウン、初代パブリカ、初代コロナ、そしてS800・・・
往年のトヨタの名車・旧車が登場しています。
TOYOTOWNを、あくまで無国籍風にする「キャスティング」なのですが。
ときめきました。
当時、小学生だったの私の「憧れの職業」は、クルマのデザイナーでした。
実家前の県道を走る、すべてのクルマの名前を言えました。
けれど。
十代のなかばに「詩というもの」に出会って。
「詩は、スポーツカーと同じくらいに、かっこいい」
あるいは、
「詩は、スポーツカーより、美しい」
と思ったのが・・・ そもそものはじまりでした。
詩とクルマ、ことばとデザイン。
クルマ好きとしても知られる谷川俊太郎さんが、むかし言ってたこと。
「インダストリアル・デザインには、いまでも未練がある」。
ミナペルホネンの皆川さんは、デザインのコンセプトを、
あらかじめ「詩のようなことば」で書いているみたいだ。
そして、ピニンファリーナ(フェラーリで有名な)も、
「よいデザインは、絵ではなくことばで表現できる」と言ったとか。
それは、ことばとデザインの「ハイブリッド」かもしれない。