ぼくたちは <miss> をする
<miss> という動詞には ある感情をともなう
もともとの意味は <意に反して しそこなう>
<しそこなう> ぼくたちは確かに しそこなう
<見逃す> ぼくたちはうっかりと 見逃してしまう
<間に合わない> ぼくたちは本当に 間に合わない?
<気づかない> ぼくたちはなぜ 気づかない?
<間違える> ぼくたちはなぜ 間違えてしまう?
なんどなんども 間違えて 見逃して しそこなう
<不在に気づく> あなたはもう ここにいない
<いないのをさみしく思う> あの故郷に 誰もいない
たいせつなものを喪い そして ことばを失う
<miss> それは <意に反して しそこなう>
なんどもなんども その悔しさをかみしめて
なんどもなんども <I miss you> <Now>
* ひさびさのソネット。韻はかなり無茶苦茶です。