ちびっこフォーク
読みかけの本を閉じ かじりかけの パンを残し
開け放つ窓には 羽根がひとつ 落ちていた
誰もこどもの夢 消えた行方を知らない
(中略)
憎みあう国や 傷つけあう 街に暮らす
幼い者たちの 眠れない夜に そっと毛布を
ぼくは起きているよ ここにいるから大丈夫
Oh ho oh Oh ho oh Oh ho oh -
見張ってるから 大丈夫
Oh ho oh Oh ho oh Oh ho oh -
そばにいるから 大丈夫
「きみともし世界が 戦うなら」と カフカは言った
ぼくともし世界が 戦うのなら そのときは
ぼくはぼくの敵の 世界に味方するだろう
(後略)
歌/坂本真綾 曲/菅野よう子
これは9.11後、それにつづいた戦争直後につくった歌です。
有名なカフカの箴言を引用しています。
君と世界との戦い(決闘)では、世界の側に立て(味方せよ)。
Im Kampf zwischen dir und der Welt sekundiere der Welt.
このことばの解釈はそれぞれ、多様でいいと思います。
たとえばいまの私には、こんなふうに受け取れます。
放射線汚染とかにビビるより、被災地を支援せよ。
あるいは、こうです。
自分のために泣くな、世界(他者)のために泣け。